10月上旬から、PCでの音楽再生・データ管理をiTunesからFoobar2000に切替えました。
経緯
長年、iPod、iPhoneで音楽聴いていたのでずーっとiTunesを使ってたのですが、ディスク容量、同期など些細だけど面倒な問題もあって、携帯プレイヤーを新調し、PC側の母艦もiTunesからFoobar2000に変更・・・という次第。
Foobar2000は、起動も速いし、起動時にライブラリのスキャンが走って再構成される(しかも速い)ので、iTunesのようにファイル動かしたら再登録させる必要がないのもいいです。もちろんiTunesのようにアーティストやアルバム名でフォルダ構成やファイル名を自動で構成することも可能。※構成ルールは自分で設定する必要がありますが。
音楽再生に関しても、(DAWとかでは普通そうだと思いますが) OSのオーディオ部をスキップして再生デバイスにルーティングできるのも良いですね。
コンセプト、作業方法
ネットでカスタマイズ例を検索してみると原型をとどめてないぐらいスゴイのもいっぱいあって夢だけは拡がりますが、自分ができそうなレベルで、また複雑になると後々のメンテナンスで苦労するかもしれないので、なるべくシンプルなカスタマイズで。でもヴィジュアル面の楽しさは欲しい。設定や書式は、wiki、先人のサンプルやカスタマイズ例を紹介しているサイト、英語サイトのフォーラムなどで情報を得たりして試行錯誤。
・・・そして、できあがった結果がコチラ↓
概観
①ツールバー
標準のツールバーから、ボタン、Filter search、Menu、Playback orderを表示。
ボタンにはCDドライブとPreferenceを開くボタンを追加。再生等のボタンは下部に表示させるのでツールバーからは削除。
②Tab Stack SplitterでMainタブ(リスニング用)とList表示タブ(主にデータ管理用)の2枚をタブで切り替えられる。
③左:Waveform Seekbar。波形にする必要は特にないけど、まぁ見た目的に
右上:ボリュームバー。右下:ボタン群。
ボタン群には、Popup Panel(後述)を開くボタンをいくつか追加。
リスト表示タブ
List表示タブは、主にデータの管理用。曲名、アーティスト名、アルバムアートなどを設定したり、プレイリストを作成・編集したりする。
①Tab Stack Splitterで、ライブラリーを表示するタブとして
Album ListとFilterを設定。ライブラリーのフォルダ構成からアクセスしたり、データを絞り込む用ですな。
②Playlist switcher
プレイリストの一覧、選択。なお、Foobarではプレイリストは自作のものだけではなく、ライブラリやFilter結果もプレイリストとして自動作成されている。
③EsPlaylist
選択中プレイリストの曲目が表示される。表示項目、表示方法などもカスタマイズ可能。ここではTab Stack Splitter でEsPlaylistを2つ設定している。上の画面は一覧表示タブ。もう1つのタブはアルバム表示。
こちらはアルバム単位で編集するときに使いやすいのもあるが、アルバム画像を眺めてご満悦する用。
EsPlaylistのグルーピングの設定方法などは、wikiを参照しつつ試行錯誤して動作確認を繰り返せばだいたい分かる。
Mainタブ
Mainタブはリスニング用。普段使うほう。プレイリストは曲目がわかる程度に抑え、再生中の曲情報、アルバムアート、ヴィジュアライザーなどで視覚的な楽しさを重視。
①Track Info Mod Panel
再生中の曲情報を表示。曲名、アーティスト名、アルバムアート、曲データ情報
②Graphical Browser
プレイリスト曲目のアルバムアートを縦に並べて表示。プレイリストの曲選択(再生中ではない)に連動して動くので、視覚的な楽しみで。
③Playlist Tabs / EsPlaylist
プレイリストをタブで切り替えられる。曲目の表示は、タイトル、アーティスト、アルバム名がわかる程度の必要最低限。
④Peakmeter Spectrum
ピークメーターとスペアナのビジュアライザー。
⑤Analog VU Meter
アナログVUメーターのビジュアライザー。スキンを追加すれば見た目も変えられる。
Popup Panels
Mainタブでプレイリスト関連の表示を必要最低限にしているので、それを補うための機能をPopup Panelで実装した。画面右下のボタン群にそれらのポップアップを呼び出せるボタンを追加している。
左から、Filter、Album List、Library Search。曲を探したりプレイリスト作成したりする用。List表示タブに切り替えずに行いたいから。
左:Track Info Mod。こちらはMainのTrack Info Modとは違って、選択した曲の情報を表示させている。
右:EsPlaylist。Mainのプレイリストタブの表示・選択に関係なく、再生中のプレイリストを表示。情報も少し詳細に。レイティングつけたいときに使い勝手良い。
Musical Spectrum スペアナではあるが、周波数ではなく音階で表示されるのが面白い。耳コピで謎コードに出くわしたときに参考になるかもしれない。
その他、コンポーネント等
ASIO support OSのオーディオ部をスキップして直接ASIOデバイスに出力させる
コーデック関連 FLAC、MP3などにエンコードするのに必要なCodec
COM Automation server Foobar2000をサーバにして他のソフトから接続できる。
Album Art Downloader (Freeware) アルバム名、アーティスト名でアルバムアートをネット上から検索・表示してくれるソフト。もちろん単独でも使えるが、Foobar2000上で曲選択→右クリックからこのソフトを起動して、アルバムアートを検索できる。逆に、COM Automation server経由でこのソフトからFoobar2000に接続してライブラリをサーチし、アルバムアートがないアルバムを検索したり、さらに設定すれば自動ダウンロードもできる。自動選択される画像が気に入らないかもしれないから、私は自動ダウンロードは使ってないが。
あと、ハイレゾ関連のコンポーネント(DSP,DSD再生用のアドオンとかHDCDをリッピングするやつとか)入れたけど、該当のデータがないので実質使ってない。
UI系は、他にもいくつかコンポーネント入れて試してみたが、結局、今のUIになって使ってないものがいくつか。
所感
シンプルだけどなかなか楽しいオーディオプレイヤーに仕上がったかなぁと思います。特に設定や書式を調べるのに苦労したので(だんだん慣れたけど)、いっぱい使って愛でたくなりますね。